雨でした。
しかも冷たい雨。
前日は20℃越えだったのに、な ん だ よ こ の 寒 さ は !
通常なら3月いっぱいまでは雨天中止なのですが、ご予約のFさんは聞くまでもなく(笑)参加の意向なので、中BCクラスを開催しました。
Fさんの希望は刺し系&タテ系。
派手な技を繰り出せると、カッコイイですもんね。
でも、その技をするためには、 リーンを保つ 重心を意識する 旋回の動作といった、中級者でもやるごくごく基本的なことがベースになります。
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というわけで、今回は 脚(下半身)でボートを動かすをテーマにやりました。
カヤックは上半身が見えているので、どうしても腕でパドルを漕いでしまいがち。でも腕の筋肉はとても小さいので、大きなチカラは出せません。腕漕ぎのままタテ系をやっていると、小さな筋肉に大きな負荷をかけるので、故障の原因にもなっちゃうのです。
大きなチカラを出すだめには、大きな筋肉の束(たば)を使いたいです。「大きな筋肉の束」とは‥?
身体の中で一番たくさん筋肉が集まっているところは、胴体です。いわゆる「体幹」と呼ばれているところですね。
まずはそこを使ってボートを動かしたいです!加えて、脚(下半身)を使えるとさらにいいです。
脚は上半身に比べて大きな筋肉です。逆立ちをして歩くのよりも、脚で歩くほうがだんぜんラクですよね?
だからパドリングも、脚を使ってボートを動かしたほうが、腕で動かそうとするよりもやっぱりラクなんです。
脚で動かすためには、ふたつの準備が必要。
① タメ
② 支点
① タメ
: 「タメ」とは、上半身と下半身の向きの違い。
ひねり戻す動きを使ってボートを動かします。
タメが小さいと、旋回の動作も小さくなり、その分を腕の動きで賄おうとしてしまいがち。
② 支点
: カヤックの外に支点を作れると、それをきっかけにしてボートを動かせます。
例えていうなら、支点がない状態は、ツルツルしている氷の上でふんばろうとするようなもの。
ガツンと支点ができるからこそ、脚で動かせます。
タメと支点を作ってから、脚でボートを動かす。
タメと支点を作ってから、脚でボートを動かす。
ちゃんとボートを進められてるひとは、これをワンパドルごとやっています。
その感覚がわかると、モリモリ動かせるようになります。長時間漕ぎ続けても疲れにくいし、力強くも漕げる。
脚で漕ぐ‥習得したいですね。
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今回参加のFさん。疲れてきたときに、脚を意識しました。そうすると、疲れきってヘロヘロでもぐんぐんボートを動かせていました。
身体のいろんなところを使ってパドリングできるようになると、疲れもへっちゃらになります!
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グラビティは‥
● 中級者向けのソフトやハードが充実。 伸び悩みを感じる、漕ぎ友達を探したい、など中級クラスからの参加もOKです。
体幹や脚を使ってボートを動かす感覚が身につくと、これから始まる増水シーズンも楽しめることでしょう。
水位の低い今だからこそ、基礎をみがこう!
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3月までロール講習 はお休みです。中Bクラスの中で講習の最後にやっています。基本の見直しとともに、ロールスランプのかたもどうぞ。 気軽にお問い合わせください。