オリンピック競技でもあるスラロームの日本チームコーチの安藤太郎さんに、今年も
講習をやっていただきました。
第一弾は、@静水。
今までは、午前中に座学、午後からパドリングだったのですが、今回は趣向を変えて、パドリングテクニック中心の内容としました。
***
午前中は、フォワードストロークとスカーリング。
テーマは「水のキャッチ」。
まずはフォワードストロークで、「キャッチの意識」から。
棒高跳びのイメージで。
目線とボートの動かす方向の意識。
次にスカーリングで「水をとらえる感覚の確認」。
ブレード使い。
軸手を押す方向。
一瞬でキャッチする。
支点を作る。
スカーリングのあと、再度、フォワードストローク。
みんな、水のキャッチが変わって力強くなりました。
***
後半は、「ボートの中心に乗る」。
ボートの中心の探し方。
ボートの中心の押さえ方。
ボートを前へ進めながら「ボトムに圧を作る」
フォワードストロークでボートを進めながら、ボトムに圧を作り出していく。
それを踏まえて、ボトムをフラットにしつつ、同様に圧を作り出して前へ進める。
「ボートのどこに水を当てるか?」
リーンしながら内側に曲げる。
外側に曲げる。
最後に組み合わせ。
ラダー → キャッチ → ボートに圧を作り出しながら → 曲げる
***
太郎さんの教え方は、「手の位置がどう」とかっていうのではなく、ボートやパドルを水に対してどう動かしたいか?
そのためには身体をどう動かすとチカラを伝えられるか?伝えやすいかを見つけていく、というかんじ。
道具や身体の特徴は、それぞれ違いがあります。
自分自身でいろいろと試して探し出しなさい、というアドバイスでした。
また、プレイボートにも乗ることがあるので、「ウエーブでスピンしたいときに‥」とか「ブーフで着水するには‥」など、フリースタイルやクリーキングなどにもつながる説明もあって、練習課題がどこにつながっているのかがわかりやすかったです。
教え方も、はたで見ていて参考になるヒントがたくさんありました。
今後の講習にも取り入れていきます!
川から上がってから、最後に撮った動画で講評。
ボートのバタつきがなくなって、いい位置に乗れるようになったり、パドリングが力強くなりました。
ただ、水のキャッチが今後の課題。
支点(水のキャッチ)を作り出すことで、大きな重心移動が可能となります。
あとから「ああ、このことか!」と発見がありますので、スカーリングやボートの圧などなど、感じながら漕いでいくといいです。
今日は今年の冬一番の寒波到来!
上がるころにはジャケットが凍っていました。
うひー。
***
グラビティは‥
伸び悩みを感じる、漕ぎ友達を探したい、など中級クラスからの参加もOKです。
水から上がったあとは、動画での解説をしています。課題が明確になって、練習ポイントをつかみやすいです。
水位の低い今だからこそ、基礎をみがこう!
●
12~3月のロール講習 は中Bクラスの中でやっています。ロールスランプのかたもどうぞ。