センサーのメモリを細かくしたい
水をちゃんと掴まえる。ブレードの面全体を使って捉えるには、ブレードセンサーを磨くといい。
「ブレードセンサー」とは、ブレードの面にどのくらい水があたっているか?を感じる触覚。ブレードから伝わる手応えで、判断できるようになりたいです。
ブレードセンサーをを磨くには、スカーリングが早道。
スカーリングとは、ブレードをボートと平行に、まっすぐ前後に動かすことで、真横へ進むストローク。練習の目的は、ただ真横へ進むというよりも、水の手応えの違いを感じとれるようになること。
車の運転の初心者が、アクセルペダルを踏むのが強すぎたり弱すぎたりするように、スカーリングも慣れないうちは、水をキャッチしすぎたり切りすぎたりします。
繰り返しやっていくうちに、微妙な水の当たり加減を調整できるようになります。水のキャッチが、100%か0%かではなく、60%だったり、50%だったり。それがさらに63%だったり、54%だったり。もっと細かく63.2%だったり、54.1%だったり。
水をキャッチするセンサーのメモリを、だんだんと細かくしていくかんじ。微妙な調整ができるほど、ブレード面で水を捉える感度が上がるので、100%のキャッチもできるようになります。また、キャッチ0%で完全に水の抵抗なくスライスする動きも。
できるだけバウが左右に振れないように横移動できるように、繊細に調整していくといいです。バウが回ってしまうときは水を掴みすぎ。パドルがスカスカして心もとないときには、水を切りすぎ。ブレードの角度をコントロールして、ちょうどいい塩梅を探るようにします。
スカーリングは地味なんだけれど、確実にパドリングのチカラをレベルアップしてくれます。スラロームのトップ選手でも、静水でスカーリング練習をしています。
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静水ドリルをやりました。スカーリングのほか、スイープストローク、フォワードストロークを、半日みっちり練習します。水のキャッチ、体幹のチカラの活かし方、重心の意識、などなど、シンプルな基本ストローク@静水だからこそ、いろんな観点から練習できます。
次回は、下半身と足の使い方もやりたいですね。
またお待ちしています!
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水位の低い今こそ、基本の見直しをしましょう。
ある程度川下りに慣れている人対象の「
中Bクラス」、
静水でみっちりパドリングを磨く「
静水ドリル」もおすすめです。