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グラな日々 -カヤックを趣味にしよう。コツやモノについてのあれこれ-

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流れの速い川を漕ぐ その2

中BCクラス
晴れて、気温も高め!
紅葉がちょうどピークで観光客も多かったです。

-2.18@調布橋。
前日に比べて一気に7cm水位が下がりました。
とはいえ、まだまだ通常よりも高めです。

今回の講習は、せっかくの高水位なので、放水口から軍畑までをダウンリバーしました。

***

いつも漕いでいる川も、水位が上がるといろんな変化があります。

流れが速くなる。
エディの面積が小さくなる。
大きめの深いエディはボイルが強くなる。
エディラインが強く高くなる。
波が高くなる。
ホールがいつもはないところにできる(しかも強力な!)。
流れが複雑になる。
合流部分は複雑さが増す。
‥などなど。

だから、先が見えないところでは、下見をしたい。
初めての川を下るときと、同じです。
ホールや合流、ストレーナーなどが、見えないところにある可能性が高いからです。

実際に下るときに大事なのが、
 視野の広さ。

不慣れな状況では、たくさんの情報があったほうが、対処しやすいです。

広く見られるようになると、自分が今置かれている状況を、俯瞰して考えられます。
ボートがイメージ通りに動かなかったときに、最終的にどこへ向かったらいいのかがわかるので、修正の方法をとっさに判断できるのです。

たとえば、狙ったエディに入れなかった場合。
視野が広いと、すぐに次に入れそうなエディを見つけやすいです。

流れが合わさった瀬を下る時。
どの方向から水がやってきているのかがわかるので、返し波に対するボートの角度をコントロールしやすいです。

余談ですが、視野の広さはダウンリバー以外にもいろんなところで役立ちます。
特に車の運転は、効果を感じますよ。
視野を広くしようと意識すると、信号や他の車の動きなどたくさんの情報が入ってくるので、運転しやすくなります。
そうそう、山道のカーブも曲がり具合がイメージできるので、ハンドルの回し加減がわかってスムーズに走れるようになります!

視野の広さは、先々の状況がイメージしやすくなって、余裕を生みます。

普段、デスクワークしているひとは、目玉を大きく動かす機会があまりありません。
空き時間も、スマホばっかり見てたりするし。
なので、自分が思っている以上に視野が狭くなっています。

瀬を下る前に目玉を動かすトレーニングをしておくと、左右の広い範囲が見えてくるので、状況判断がぐっとしやすくなります。
具体的なトレーニングのやりかたは、今発売中のカヌーワールド(15): KAZIムックの連載「達人講座」に書いてますので、見てみてください(^^)

***

前半は、落差と波の高い流れを満喫。
後半は、ところどころ瀬遊びをしながらダウンリバーしました。
パワーのある流れは、やっぱり楽しいですね!
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流れの速い川を漕ぐ その2_e0008207_18513167.jpg
紅葉も見ごろ。
軍畑大橋付近から見る、この景色が好きです。

***

グラビティは、冬も休まず初心者から中上級者までの講習を開催しています。
ダウンリバーや瀬遊びに効く「ビジョントレーニング」をとり入れた内容もやっています!

増水の川は、いろんなことを教えてくれます。
水の多いうちに、中級クラスに参加しませんか?

もちろん、中級からの参加も歓迎します。
詳しくはこちらのページで。
 脱・初心者。もっと上達!

by gravity-jp | 2017-11-11 17:41 | ダウンリバーテクニック
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