ブレードは、上がっているよりも水に入っていたほうがいい。
ボートは、止まっているよりも進んでいたほうがいい。
このふたつは、流れの中でコントロールするには、とても重要なこと。
でも、不安定さを感じる場所ほど、ブレードが上がったりスピードが足りなかったりします。
例えば、波の高いところでグラっと不安定になったとき。
転びやすい人は、ブレードを上げて下半身でバランスをとろうとします。
ときにはパドルを持つ手を離してしまったり。
そうなると、ボートの勢いも止まってしまいます。
転ばない人は、とっさにブレードで水を捉えます。
ブレードで水を掴んでいると、それがボートの外側で支点となって、バランスを立て直しやすいからです。
漕ぎ進むことで、デッキやエッジに当たっている水から遠ざかることができます。
例えば、回されやすいエディライン間際では。
流れに慣れていない人は、速く短いストロークで何回も漕ごうとします。
速く短いストロークは、両ブレードが上がっている瞬間をたくさん作ってしまいます。
さらに、上がった瞬間に回されやすいです。
ブレードも浅く入りがちで、ボートの勢いを作り出せません。
うまくエディラインを越えられる人は、水をつかんで、大きなストロークでブレードを入れ続けています。
このときに、胴体の旋回動作が大きいほど、流れに対する角度もコントロールしやすくなって、さらに安定感が増します。
また、大きなストロークは、ボートを大きく進められるので、加速しながらエディラインを乗り越えやすいです。
逸る気持ちを抑える。
冷静に、丁寧に、大きく。
不安定な場所こそ、大事です。
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講習前は雨でしたが、午後からはスッキリ晴れてカヤック日和となりました。
-2.19@調布橋。
午後はダウンリバー。
エディラインが強くて、いい練習になりました。
沈しても、ロールで上がれる!上がれる!
みなさん、この夏にロールが上達しましたねー。
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流水ロールが上がる方を対象に、瀬遊びを中心としたカヤック合宿です。
好評の、動画を使った解説もやります。
普段、自分がどんなふうに漕いでいるのか、どうしたらもっと上達できるのか、動画にはヒントがたくさんあります。
遠方からも参加しやすいタイムスケジュールになっています!
3日間を連続して漕ぐと、理解が深まりますよ!