今回は1年越しで実現した、スラローム競技のシドニーオリンピック選手、安藤太郎さんの講習。
「フォワード講習」というタイトルがついていますが、ラクに強く身体を動かす方法を中心にした内容。
午前中は座学。
まずは自分の重心を作ることから。
カヤックの場合、体軸が作れるようになると、ボートに抵抗を作らずに動かせるようになるので、スラロームの場合はラクに速くなるそうです。
フリースタイルも真ん中に重心がしっかりできると、サーフィンやホールプレイでポイントに残りやすくなります。
その重心を感じ、さらにしっかりと作れるようになるトレーニング方法をいくつかやりました。
次にハラと両腕を繋げて力を出す実験をいくつかやりました。
この「繋がってる」感覚がわかるようになると、自重以上の力を出せるようになります。
最後に、体軸を崩さずに大きく動かせるように、肩甲骨の可動範囲を広げるトレーニング方法をいくつかやりました。
毎日ちょっとずつやると2ヶ月くらいで可動範囲が変わってくる、というので、俄然やる気になりますね。
それにしても、太郎さんの肩甲骨はすごかったです!
まるで翼みたいです。
午後からは、白丸でカヤックに乗って漕ぎました。
ここは流れのない広いところなので、いやってくらいにフォワードストロークを漕げます。
やったのは「真ん中に乗る」と「脱力」。
ふたつのポイントは、午前中の座学を踏まえてやります。
「脱力」がけっこう難しい!
力を入れるのは案外簡単にできるけど、抜くのはほんとうに至難の業です。
2時間弱漕いで終了。
今回の講習は、前回よりも重要なポイントがぎゅっと絞られていて、非常にわかりやすかったです。
以前参加された方は、「自転車やスキーでも一緒なのよね」、といったかんじで、いろんな形で繋がってきます。
目からウロコ、といった即効性はないかもしれませんが、あとからじわじわっとわかってきます。
とりあえずはトレーニングをやってみてくださいね。